Power Platformを活用した業務効率化を推進。ローコード開発の品質と速度を両立し、金融DXプロジェクトに貢献

大手IT企業のDX推進チームに参画し、金融機関のExcel・メール運用をPower Platformアプリへ移行する開発支援を担当。ロジックの作り込みが必要な場面では、制約内での設計工夫や、テナント起因の本番環境トラブルを自力で調査・解決するなど技術的な壁を乗り越えました。また、要件定義段階で丁寧にヒアリングを行い、汎用性が高く使い続けられるアプリを設計。蓄積したナレッジで後続開発の品質・速度も向上させました。

ExcelとメールでまわしていたEUC業務をシステム化

大手IT企業が受託する金融機関向けDX推進プロジェクトに参画。対象業務は承認・申請フロー、人事データと学習システムのユーザー情報照合など複数の定型業務です。これらはExcelや社内メールで管理されており、担当者間でフォーマットや運用方法が統一されていないため、作業負荷の増大や属人化が課題となっていました。

本プロジェクトはEUC(エンドユーザーコンピューティング)として開発を進めていた仕組みがベースです。途中でIT部門主導の「情報システム」として正式に位置づけが変更され、ドキュメント規定の整備や正確なシステム管理が求められるようになりました。この移行局面において、Power Platformの知見と開発対応力を持つ当社への依頼につながりました。

要件定義・実装・トラブル解決まで一気通貫で対応

Power Platformチームに参画し、要件ヒアリングからドキュメント作成、実装・リリースまでを一貫して担当。エンドクライアント担当者との直接折衝も引き受け、定例MTGを通じて進捗を管理しながら、案件ごとに要件定義から本番適用まで対応しています。

1)上流から設計品質を担保

ユーザーからの要望をそのまま実装するのではなく、「なぜその機能が必要か」「現行の業務フローのどこが課題なのか」を要件定義段階で丁寧に確認するアプローチをとりました。過剰な作り込みを避け、次の案件にも転用できる汎用的な設計を意識することで開発効率と品質を両立。またユーザーの要件が本当にPower Platformにマッチしているかを判断し、ツールの得意・不得意を踏まえた提案も行っています。レビューでは指摘件数が少なくスムーズに承認されるようになりました。

2)SharePoint List制約下での設計工夫でPower Platformの限界を突破

ライセンス上の制約により、本来使いたいデータベース型ツール(Dataverse)は利用不可の環境でした。代替として使用したSharePoint Listには5,000件の安全保持上限やクエリ制限があります。処理ステップ数が増えないようフロー設計を工夫し、データの持ち方・テーブル構成を最適化することで、制約のある環境下でも要件を満たすアプリを実現しました。また、アプリ内のロジックはPower Fxで記述しており、条件分岐や外部関数呼び出しなど実質的なコーディングにも対応しています。

3)本番環境トラブルを自力で調査・解決し、ナレッジを次につなぐ

初回リリース時、開発環境で動作確認済みのシステムが本番環境で動かないというトラブルが発生。Power PlatformのテナントやMicrosoftアカウントのライセンスプランに起因する問題で、公式ドキュメントも少ない未知の領域でした。断片的な情報から仮説を立てて試行錯誤し、解決策を特定。このナレッジを体系的に蓄積したことで、後続のリリースはトラブルなくスムーズに完了できるようになりました。「自分たちで調べ、解決する」姿勢がチームの標準的な働き方として定着しています。

  

先行リリースとナレッジ蓄積で開発品質・速度が向上。継続参画で信頼を積み重ねる

初回リリースで得たナレッジを次の案件に活かす体制を整備。また、ドキュメントのレビューでは、軽微な修正のみで承認されるようになるなど品質面でも評価を得ています。

Power Platformはローコードツールですが、実際の業務要件を満たすためにはPower Fxによるロジックの作り込みや、制約のある環境下での設計判断が不可欠です。本案件ではSharePoint Listの仕様を正確に把握した上で最大限に活用する設計を行い、かつ開発・本番環境の差異に起因するトラブルを自力で解決した経験を次の案件に横展開できる知見として蓄積しました。「なぜその機能が必要か」を上流で問い続けることで、変更しやすく維持しやすいアプリを継続的に提供できる体制を構築しています。

 

STELAQのPower Platform開発支援で、業務DXを設計から確実に実現します

ローコードツールの導入検討や業務効率化の推進において、「とりあえず作る」アプローチでは使われないシステムが生まれがちです。STELAQでは、業務理解を起点に「なぜ必要か」を問い続ける要件定義と、ツールの制約を踏まえた設計力を組み合わせ、長く使い続けられるアプリを提供します。

このような課題を解決します

  • Power Platform(Power Apps・Power Automate)を活用した業務効率化アプリの開発・改善が必要
  • ローコードツールの制約を踏まえた適切な設計、技術選定のアドバイスが欲しい
  • 要件定義から本番リリースまで、ドキュメント整備も含めて一貫して任せられるエンジニアが必要

STELAQが貴社の状況とフェーズに合わせた最適な支援プランをご提案します。業務DXの推進に向け、ぜひ一度ご相談ください。

プロジェクト概要 

クライアント大手IT企業
業種・領域情報通信・DX / Power Platform活用 業務効率化アプリ開発
対応領域要件定義・Power Apps開発・Power Automateフロー構築・SharePoint List設計・ドキュメント作成・客先定例運営
体制複数名
成果物他チームより先行してリリース完了。初回ナレッジ蓄積により後続リリースを安定化。ドキュメントレビュー指摘件数を大幅削減。継続参画中

ソフトウェア品質に関するあらゆるお悩みを解決します。
サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。