大手通信業界の顧客が推進するDX・業務効率化プロジェクトに、技術検証・推進役として参画。Microsoft Power Platform を中核とした業務自動化基盤の運用支援に加え、新機能の技術検証、ガバナンス整備、利用者育成までを継続的に推進しています。1年以上未解決だった Power Platform の機能不具合を原因究明・解消、急遽の担当者離脱時には Power BI ダッシュボードの雛形を約1週間で構築するなど、技術面のリカバリで成果を上げました。複雑な大企業の横断調整・進捗管理まで踏み込み、技術検証だけでは完結しない領域での価値提供を継続しています。

コンサル主導から内製化フェーズへ──提案力と推進力の社内再現が課題
大手通信業界の顧客では、DX推進・業務効率化の一環として、RPAツールを用いた業務自動化が進められていました。当初はコンサルティング会社が数年にわたり主導し、提案から実装まで一貫して整える形で推進されていましたが、内製化方針への切り替えに伴い、複数の協力会社による分散体制へと移行しました。
制約のある環境下で求められる、技術探究と推進力
この移行局面では、前任体制と同等の提案力・推進力を内製で再現する必要が生じ、技術検証・要件整理・ガバナンス策定までを横断的に担える人材リソースの確保が課題となっていました。加えて顧客環境は、管理者権限が付与されず、ネットワークログやイベントログの取得にも制約のある厳格なセキュリティ環境です。検証や原因究明の難易度が高く、社内ルールに沿った進行・関連部門との横断調整も求められるため、調整・推進・技術探究を兼ね備えた人材が必要とされていました。
当社は顧客のプロダクト企画チームに、技術検証・推進役として参画。新機能のPoC、費用対効果評価、本格導入、機能の段階的開放までを一貫して支援。協業ベンダーや顧客社内の関連部門との横断的な調整も担い、ガバナンスチーム・PMOチームとも連携しながら、定例ミーティングを通じた進捗管理・課題解決を継続的に進めています。
1)1年越しのPower Platform不具合を解明──制約環境下のしらみつぶし検証
顧客社内で1年以上未解決となっていた Power Platform の機能不具合について、原因究明から解消までを担当。管理者権限がなく、ネットワーク・イベントログの取得もできない厳格な環境下で、しらみつぶしに条件を切り分けながら検証を進め、ユーザープロセスの設定値に起因する原因を特定。上位層から最優先事項として扱われていた当該不具合を解消し、機能が業務で利用可能となりました。さらに、検証ライセンスを確保し、管理者権限下で自由に検証できる環境を整備するなど、制約下でも検証スピードを落とさない工夫を継続しています。
2)担当者離脱の業務を即引き継ぎ──Power BIダッシュボードを約1週間で構築
Power BI による可視化ツールの実装担当者が急遽離脱した際、本来の担当領域外でありながら業務を即時に引き継ぎ、最初の雛形を約1週間で構築しました。実データを取得するツールが別チームで開発中だったため、Copilot をダミーデータの生成補助として活用し、グラフ実装・関数記述までを短期間で進めました。適切に仕様を指示することで、想定よりも大幅な短縮を実現。担当外の領域でも柔軟にリカバリへ入れる体制が、本プロジェクトの停滞回避に寄与しました。
3)利用者の自走を支えるナレッジ整備と、複数チーム横断の進捗推進
自動化フロー自体を構築するのは業務部門の利用者自身であり、ソフトウェア開発経験のない方が大半です。問い合わせ対応に加え、利用ナレッジの公開・マニュアル整備を継続し、利用者側のスキルアップを支援しました。また、協業ベンダーのリーダーが進捗管理に手が回らなくなった局面では、本来担当外であった全体の進捗取り仕切りを代替対応し、各部門への確認・調整を一手に引き受けることでプロジェクト全体の停滞を回避しました。技術検証にとどまらず、横断的な推進・調整までを担う立ち回りが、継続的な評価につながっています。

大企業のDXは「単なるエンジニアリング」では完結しない。技術力と推進力の両立が鍵
大企業のDX推進プロジェクトでは、複数の部門・ベンダーが関与する縦割り組織のなかで、技術検証と並行して関係者の合意形成を進める必要があります。制約環境下でのトラブル原因究明、社内ルールに沿った進行、関連部門との横断調整など、ソフトウェア開発・セキュリティ・環境構築の知見に加え、コンサルティング的な立ち回りができる人材の価値が求められます。
本案件で蓄積した Power Platform 全般の技術検証ノウハウと、制約環境下での課題解決アプローチは、同様のDXフェーズを抱える他案件にも展開可能な実績資産となっています。
STELAQのRPA・Power Platform 支援で、規制と縦割りに阻まれない継続的なDX推進を実現します
大企業のDX推進では、ローコードツールの導入だけではなく、複雑な社内体制を横断する調整力と、制約環境下でも原因究明を進められる技術探究が同時に求められます。STELAQでは、Power Platform の技術検証・実装経験に、コンサル寄りの推進力・調整力を組み合わせた支援を行い、長期にわたるDXパートナーとして機能します。
- Microsoft Power Platform(Power Automate/Power Apps/Power BI)を活用した業務自動化・効率化を継続的に進めたい
- 業務部門の利用者が自走できるよう、ナレッジ整備・問い合わせ対応・スキルアップ支援まで継続して任せたい
- 縦割り組織を横断した調整・推進ができる、コンサル寄りの立ち回りができるエンジニアを求めている
STELAQが貴社の状況とフェーズに合わせた最適な支援プランをご提案します。RPA・Power Platform を起点としたDX推進に向け、ぜひ一度ご相談ください。

プロジェクト概要
| クライアント | 大手通信事業社 |
| 業種・領域 | 情報通信・DX / Power Platform を活用したRPA・業務効率化推進 |
| 対応領域 | Power Platform 技術検証・新機能評価/Power BI ダッシュボード開発/ガバナンス・社内ルール整備/利用者向けナレッジ提供・問い合わせ対応/関連部門との横断調整・進捗推進 |
| 体制 | 複数名 |
| 成果物 | 1年越しの機能不具合を解消/Power BI ダッシュボード雛形を約1週間で構築/協業ベンダー進捗管理の代替対応で停滞回避/組織再編後も同一プロジェクトで継続参画 |