コストダウン・プロパー育成まで実現。大手自動車メーカーのADAS・安全システム開発支援事例

法規対応を起点に、ADAS開発・サイバーセキュリティ・先行開発まで幅広い分野で開発支援。部品共通化によるコストダウンを実現し、開発した検査手法が特許として認められ、弊社エンジニアが共同発明者として記載される成果を上げました。協力会社の枠を超えたパートナーシップを数年にわたって継続しています。

安全法規の義務化と、数百バリエーションに対応する検査体制の確立

大手自動車メーカーでは、国内外の安全法規への対応が急務となっていました。新法規の施行に伴い、新型車両への安全システム搭載が販売の前提条件となりました。ミリ波レーダーを用いた検知・警報・制御機能の開発から、ISO 26262に基づくリスクアセスメント、さらにサイバーセキュリティ対応まで、幅広い技術領域を横断できるエンジニア体制が必要とされていました。

なかでも難易度が高かったのは、検査体制の整備です。搭載車種のバリエーションは数百種に及び、工場の自動設備による出荷前検査からディーラーにおける市場検査まで、あらゆる場面で一定の品質を担保できる検査手法を一から設計する必要がありました。また、サイバーセキュリティは社内に前例の少ない新技術領域であり、法規認証のためのアセスメントプロセス整備と、特定の担当者に依存しない体制の構築が急がれていました。

ハード・ソフト横断で量産開発を牽引し、新技術領域では顧客エンジニアとともに成長

参画当初の1名体制から段階的に拡大し、現在は5名体制で複数の技術領域を並行して担当しています。各エンジニアが自立して業務を推進しながら、チーム内での相互サポートと知識共有を継続しています。

1)ハード・ソフト両面から量産開発の全工程を担当

各エンジニアが担当部品(ECU)を持ち、企画・先行評価から試作・認証・生産評価に至る量産開発の全フェーズを推進。法規対応では、ミリ波レーダーから送られるCAN信号を活用した車両制御の設計から、ISO 26262に基づくリスクアセスメントまで一貫して対応。国内外のサプライヤー・生産管理担当・ディーラーとの多方面での調整を担い、グローバル対応においても、認証機関との交渉に従事。ソフトウェア設計の強みを活かしつつ、ハードウェア仕様にも踏み込んだ一貫した技術対応が、顧客からの信頼の基盤となっています。

2) 検査手法の確立と、特許共同発明者への記載

数百バリエーションに対応する検査手法の設計は、プロジェクト最大の難関でした。工場の生産管理担当からディーラーの整備担当まで、異なる立場の関係者それぞれの課題・要望をヒアリングし、LED表示仕様を含むハード・ソフト両面の仕様を関係者と合意形成しながら確立。完成した検査手法は新規性が認められ、特許が出願されました。弊社エンジニアも共同発明者として記載されており、「派遣エンジニアとして発明者の一人に加えてもらえた」という異例の評価を受けています。

3)サイバーセキュリティ知見の組織展開とプロパー人材の育成

サイバーセキュリティは、多くの自動車関連企業で社内に十分な知見・前例が少ない領域です。弊社エンジニアが担当ECUのサイバーセキュリティ法規対応を推進するかたわら、対応マニュアルの整備とOJTを通じて顧客プロパー社員への知識移転を担いました。「自分でエビデンスを説明できる状態に仕上げる」という基準を設け、特定の担当者だけに知識が集中しない体制を構築しています。技術の属人化を防ぎながら顧客組織全体の技術力底上げに貢献するこのアプローチが評価されています。

特許・コストダウン・人材育成——4年間で積み上げた、協業の枠を超えた実績

複数車種への部品共通化設計により、大幅なコストダウン効果が見込める設計変更を実現しました。ソフトウェアアップデートの認証作業をPythonツールで自動化し、従来は工場への出張が必要だった作業を内製化。「本当に助かる、便利になった」と顧客担当者から高く評価され、グループ内での試用から全社展開が検討されるほどの反響を得ています。特許出願・コストダウン・ツール開発に加え、サイバーセキュリティのプロパー育成でも実績を積み上げ、参画開始から4年以上にわたって支援が続いています。顧客との直接的な信頼関係を土台に、「他の企業では見られないようなメンバーが互いにサポートし合う姿勢が助かる」と評価の声を頂いています。

法規・品質・多拠点対応を横断できる人材が、安全開発の鍵を握る

UN-R151・ISO 26262・サイバーセキュリティ法規(UN-R155/156)など、自動車分野の安全規制は年々複雑化しています。法規への適合は製品の販売可否に直結するため、対応の遅れは事業リスクに直結します。しかし必要とされるのは法規知識だけではありません。ECUのハードウェア構成を理解した上でリスク評価を行い、サプライヤー・製造・ディーラーと多言語・多拠点で調整できる、高度な技術的・コミュニケーション能力が求められます。

本案件では、単一の法規対応を超えて、特許取得・コストダウン・プロパー育成という複合的な価値を4年間にわたって提供し続けています。安全法規対応を軸に幅広い技術領域へ貢献できるSTELAQのエンジニアリング支援は、今後の車両電動化・ドメインコントローラ化という業界変化においても、長期的なパートナーとして機能し続けます。

STELAQの車両安全・ADAS開発支援で、法規対応から量産まで一貫して推進します

車両安全法規への対応は、ECUのハード・ソフト両面に精通し、ISO 26262・サイバーセキュリティ規格まで横断的に対応できる実力が求められます。STELAQでは、法規対応の実務を積んだエンジニアが担当部品の責任者として量産開発全工程に関与する体制を持っており、即戦力として機能します。

特許共同発明・コストダウン・プロパー育成といった成果が示すとおり、弊社エンジニアは「人を送り込む」だけではなく、お客さまの開発課題を自分ごととして捉え、長期的な技術資産として貢献します。

このような課題を解決します

  • 車両安全法規への対応が必要だが、社内に知見を持つエンジニアが不足している
  • ECUのハード・ソフト両面に対応でき、企画から認証・量産まで一貫して任せられるエンジニアを探している
  • 新技術領域の導入を進めたいが、社内に前例が少なく、プロパー人材への知識移転も同時に進めたい
  • 課題に自発的に向き合い、長期的なパートナーとして成長できるエンジニアリソースを確保したい

 

STELAQが貴社の開発フェーズと課題に合わせた最適な支援プランをご提案します。法規対応・ADAS開発・セキュリティ対応まで、ぜひ一度ご相談ください。

プロジェクト概要 

クライアント自動車メーカー
業種・領域自動車・モビリティ /  ADAS・車両安全システム開発
対応規格UN-R151 / ISO 26262 / UN-R155/156(サイバーセキュリティ)
体制参画開始1名 → 現在5名体制
成果物特許出願(共同発明者)/ コストダウン実現 / 認証効率化ツール開発 /プロパー育成・標準化

ソフトウェア品質に関するあらゆるお悩みを解決します。
サービスに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。